Sound Off
更新日:2026.08.10 公開日:2024.05.21

飲食店の採用動画作成ポイントと成功事例とは?

飲食店の採用では、求人媒体に掲載しても応募が集まらない状況が続いています。時給や勤務地といった条件面は他店と横並びになりやすく、掲載情報だけでは店ごとの違いが伝わりません。応募者は「どんな店で、どんな人と働くのか」が分からないまま、応募を見送っています。

採用動画は、その分からない部分を埋めるための手段です。ただし動画を作れば応募が増えるという単純な話ではなく、飲食店には飲食店ならではの撮り方があります。ホールと厨房では見せるべき内容が違いますし、営業時間の中でいつ撮るのかという、他業種にはない段取りの問題も出てきます。

本記事では、飲食店の採用動画に何を映すのか、撮影をどう進めるのか、費用は何で変わるのかを、実務の順番に沿って整理していきます。

採用動画に関するお問い合わせはこちらから

飲食店の採用で動画が向いている理由

飲食店の人手不足は、募集をかける量だけでは説明がつきません。応募が集まらない店と集まる店の差は、条件よりも伝わり方に出ています。まずは、その構造から整理していきます。

条件面では差がつきにくい

求人票に載せられる情報は、勤務地、時給、シフト、待遇といった項目にほぼ限られます。同じエリアの同業種であれば、この項目は自然と似通います。応募者の画面上では、複数の店舗が同じ求人に見えている状態です。

一方で、働く場所としての違いは実際には大きく出ます。厨房の広さ、ピーク時に入る人数、スタッフの年齢層、先輩の教え方。こうした要素は文字にしても伝わりにくく、写真一枚でも表現しきれません。ここが動画の担当領域になります。

「働いている自分」を想像できるかが応募を左右する

応募のハードルを下げるのは、条件の良さよりも想像できるかどうかです。厨房に立つ自分、ホールで注文を受ける自分、休憩中に先輩と話す自分。この像が結べた応募者は、次の行動に進みやすくなります。

動画は、店内の音、スタッフ同士の距離感、動きの速さといった、静止画では落ちてしまう情報をまとめて運びます。飲食店は五感で成立している職場なので、この情報量の差が採用の場面にも表れます。

サービスページで紹介している数値の位置づけ

弊社の採用・リクルート動画制作ページでは、採用プロセスに平均41日かかること、採用動画の活用でこのプロセスを約25パーセント短縮すること、動画を使用した求人広告は採用率が34パーセント高いことを紹介しています。

これはサービスページ上の説明であり、すべての業種や店舗に当てはまる数値として断定できるものではありません。ただ、応募者が迷う時間を動画が短くしうるという方向性は、飲食店の採用でも同じように考えられます。

採用動画の対応範囲や制作の流れは、サービスページでも整理しています。 採用・リクルート動画制作の詳細はこちら

応募者が飲食店の求人で気にしていること

何を映すかを決める前に、応募者が何を知りたがっているかを押さえておく必要があります。飲食店の求人で不安になる点は、他業種とは少し違うところにあります。

シフトと休憩がどう回っているか

飲食店の応募者がまず気にするのは、シフトの決め方です。希望をどこまで出せるのか、固定なのか変動なのか、週何日から入れるのか。学生や主婦層、掛け持ち希望者にとっては、ここが応募の可否を直接左右します。

休憩の取り方も同じです。休憩できる場所があるのか、まかないは出るのか、ピークを外して交代で取るのか。動画では、休憩スペースを数秒映すだけでも情報になります。字幕で条件を補えば、求人票の文字よりも具体的に伝わります。

シフト表そのものを映す必要はありません。開店前にスタッフが集まってくる時間帯の様子、早番と遅番が入れ替わる場面、休憩から戻ってくるスタッフといったカットがあれば、一日の流れは自然と伝わります。

繁忙時間帯がどれくらい忙しいか

「忙しい」という言葉の受け取り方は人によって違います。飲食店の求人で応募をためらう理由の多くは、この想像がつかないことにあります。ピーク時に何人で回しているのか、注文がどれくらいの間隔で入るのか。ここを隠さずに映すことが、結果としてミスマッチを減らします。

忙しさを消して穏やかな場面だけを並べると、入社後の落差が大きくなります。早期離職が起きれば採用コストがもう一度発生するため、繁忙時間帯を実態より軽く見せる編集は、採用側にとっても得になりません。

未経験から続けられるのか

未経験者にとっての関心は、教えてもらえる環境があるかどうかです。最初の一週間で何をするのか、誰が教えるのか、どのくらいで一人立ちするのか。この流れが映像で示されていると、経験のない層からの応募が動きやすくなります。

先輩スタッフとの関係も同じです。年齢層が近いのか、話しかけやすい空気があるのか。指示のやり取りや、手が空いた人が片づけを手伝う場面といった短いカットの積み重ねが、職場の関係性を伝えます。

勤続年数の違うスタッフを並べて登場させる方法もあります。入って三か月の人と、数年働いている人が同じ動画に出ていれば、この店で働き続けた先にどうなるのかが見えます。未経験からの入り口と、その後の姿を同時に示せる構成です。

ホールと厨房で見せるべき内容は違う

飲食店の採用動画でよくあるのは、店内全体をまんべんなく撮った結果、どの職種にも刺さらない映像になってしまうことです。ホールと厨房では、応募者が見たいものが異なります。

ホールは人との距離感を映す

ホールの仕事で応募者が知りたいのは、接客の型と、スタッフ同士の連携です。オーダーの取り方、料理を運ぶ動線、混雑時の声のかけ合い方。こうした場面は、正面からの固定カットよりも、動きを追うカットのほうが伝わります。

来店客が映り込む場合は、撮影範囲と同意の取り方を事前に決めておきます。客席を背景としてぼかす、後ろ姿だけにする、貸切の時間帯に撮るといった方法があり、店の営業スタイルに合わせて選びます。

制服や身だしなみの基準も、ホールの映像には自然と含まれます。髪色やアクセサリーの可否は応募の判断材料になりやすい項目です。規定を文字で並べるより、実際に働いているスタッフの姿で示したほうが、入社後の認識のずれが起きにくくなります。

厨房は手元と音で伝える

厨房の仕事は、全体を引きで撮っても内容が分かりません。包丁の動き、火加減の調整、盛り付けの手つきといった手元のカットが、仕事の中身を最も正確に伝えます。ポジションごとの分担が分かる並びにすると、応募者は自分が担当する範囲を想像しやすくなります。

音も有効です。弊社では、福岡市内のレストランの紹介動画を制作した際に、調理時や提供時の音を使って、料理のおいしさとこだわりを表現しました。これは店舗の紹介を目的とした動画であり、採用動画ではありません。ただ、音で厨房の仕事を伝えるという手法自体は、採用動画の厨房パートにそのまま応用できます。

飲食店の現場を撮影した実例は、制作実績ページで確認できます。 DEAR DAUGHTER様|レストラン紹介動画

複数店舗がある場合の見せ方

複数の店舗を運営していると、店ごとに客層も雰囲気も変わります。すべてを一本にまとめると印象がぼやけ、どの店に応募するのかが分からなくなります。

会社としての考え方を伝える共通パートと、店舗ごとの様子を見せる差分パートに分ける方法があります。共通パートを使い回して差分だけを店舗ごとに撮れば、新店舗が増えたときにも対応しやすくなります。

撮影をいつ行うか。営業との兼ね合いを先に決める

飲食店の経営者が最初に不安に思うのは、撮影が営業に影響しないかという点です。ここは制作会社に相談する前に、店側で方針を固めておくと話が早く進みます。

営業中、閉店後、仕込み時間の使い分け

営業中の撮影は、実際の忙しさや客席の空気が撮れる反面、スタッフの手を止められません。撮影スタッフが動線の邪魔にならない立ち位置を決め、狙う場面を絞り込んでおく必要があります。

閉店後は、照明も機材の配置も自由に組めます。インタビューや、手元に寄って撮るカットに向いています。一方で、客のいない店内は静かすぎるため、営業中の映像と組み合わせないと活気が伝わりません。

仕込みの時間帯は、その中間として使えます。厨房の作業が動いており、かつ接客が発生しないため、厨房パートを落ち着いて撮るには適した時間です。多くの場合、この三つを組み合わせて撮影日を設計していきます。

ランチとディナーの間に準備時間がある店舗であれば、そこもインタビューに充てられます。スタッフが店内にいて、かつ接客が止まっている時間をどこに見つけられるか。ここが撮影日の設計で最初に検討する点になります。

撮影日までに決めておくこと

撮影当日に決めようとすると、時間が足りなくなります。どの時間帯に何を撮るか、誰が出演するか、どのポジションの作業を見せるかは、事前に固めておきます。

店内の片づけと清掃も前日までに済ませます。映像は視界の隅まで記録するため、バックヤードの雑然とした様子や、色あせた貼り紙もそのまま映ります。撮影前に一度、客の目線で店内を見直しておくと撮り直しが減ります。

出演するスタッフの準備

出演を依頼するときは、目的と公開範囲を先に伝えます。どこに掲載するのか、いつまで使うのか、退職した場合はどう扱うのか。ここを曖昧にしたまま撮ると、後から公開の可否でもめる原因になります。

話す内容は、台本を渡すよりも質問を先に共有するほうが自然な言葉が出ます。入店のきっかけ、覚えるのに苦労したこと、続けている理由。この三つを事前に伝えておくだけでも、当日の受け答えは変わります。

弊社実績:グランドハイアット福岡様

飲食店単独の採用動画ではありませんが、厨房で働く人をどう撮るかという点で参考になる実例として、グランドハイアット福岡様の採用プロモーション映像を紹介します。ホテルの採用動画であり、飲食施設だけを扱ったものではない点を先にお伝えしておきます。

コンセプトは「笑顔になるホテル」

この動画のコンセプトは「笑顔になるホテル」です。明るく楽しい職場の雰囲気を伝えることを軸に構成しました。高級ホテルというと格式の高さを前面に出す方向もありますが、採用の場面で伝えるべきは、そこで働く人の表情だという判断です。

あわせて、同ホテルが大切にしている「Integrity, Wellbeing, Respect, Empathy, Inclusion, Experimentation」という価値観を映像で表現しています。言葉だけで並べると抽象的になりがちな価値観を、働く様子のほうに落とし込んでいます。

キッチンスタッフを含む複数部署を撮った構成

登場するのは、キッチンスタッフ、キーパー、フロント、事務、清掃スタッフです。それぞれが仕事に誇りを持ち、楽しみながら取り組む様子を捉えています。尺は3分03秒です。

部署ごとに仕事の内容も、映すべき場面も違います。一本の動画に複数部署を収めるには、どの部署をどのくらいの分量で扱い、どの順番でつなぐかを設計する必要があります。飲食店でも、ホールと厨房、社員とアルバイトを一本にまとめる場合は同じ設計が求められます。

詳しい事例については、グランドハイアット福岡様の制作実績ページをご覧ください。

飲食店の採用動画に応用できる点

この動画から飲食店に持ち帰れるのは、厨房を裏方として短く済ませていない点です。キッチンスタッフを他の部署と同じ扱いで登場させることで、厨房の仕事を志望する人にも向けた内容になっています。

ホール中心の動画に厨房のカットを少しだけ足す構成では、調理職の応募者には届きません。募集している職種の比率に合わせて映像の分量を配分する。これは店舗の規模にかかわらず使える考え方です。

もう一点は、職種が分かれていても一本にまとめられるという点です。共通する価値観や職場の空気を軸に置けば、複数の部署を扱っても全体として一つのメッセージになります。社員とアルバイト、ホールと厨房を同時に募集する飲食店にとって、参考になる組み立て方です。

採用動画をプロに依頼するときの判断材料

自分たちで撮るか、制作会社に依頼するかは、かけられる手間と求める仕上がりで決まります。判断に使える材料を整理します。

依頼して変わるのは、撮影よりも設計

スマートフォンでも映像は撮れます。プロに依頼して差が出るのは、機材よりも設計の部分です。誰に向けた動画なのか、どの職種を優先するのか、どの順番で見せるのか。ここが決まっていないと、きれいに撮れていても応募にはつながりません。

飲食店の場合は、営業を止めずに必要なカットを揃える段取りでも差が出ます。限られた時間で撮る順番を組み立て、足りない場面を別日に回収する判断は、経験の蓄積が効く領域です。弊社は累計20,000本以上の動画制作実績があり、企画から撮影、編集、公開後の運用まで自社スタッフ中心の体制で対応しています。

費用が変わる要因

制作費は一律ではなく、撮影する範囲と手間で変わります。飲食店の場合、金額に影響しやすいのは次のような条件です。

  • 撮影する店舗数と、営業時間外の撮影が必要かどうか
  • 出演するスタッフの人数と、ホール・厨房の両方を撮るかどうか
  • 料理カットの有無、字幕や多言語対応の有無

見積りを取るときは、これらを先に整理して伝えると、比較しやすい形で回答が返ってきます。逆に「採用動画を一本」とだけ伝えると、前提の異なる見積りが並び、判断がつきにくくなります。

何分の動画にするか

弊社の採用関連の実績では、WEB掲載用の1分00秒から、社員インタビュー中心の5分20秒まで幅があります。5本の中央値は1分48秒です。掲載する場所と、伝えたい情報量によって適切な長さは変わります。

尺の決め方については、こちらの記事で詳しく整理しています。 短尺と長尺の採用動画の使い分け

公開後の置き場所と応募導線

動画は完成した時点では成果を生みません。どこに置き、応募までの道をどうつなぐかで結果が変わります。

求人媒体、自社サイト、SNSの役割分担

求人媒体に動画を掲載できる場合、そこが最も応募に近い場所になります。すでに応募を検討している人が見るため、迷いを解消する内容を優先します。

自社サイトの採用ページは、店名で検索してきた人が見る場所です。媒体では書ききれない情報を置き、動画とあわせて読ませる構成にします。SNSは、まだ応募を考えていない層に届く場所です。冒頭の数秒で厨房やホールの場面を出し、短く切り出した版を用意すると見られやすくなります。

同じ素材から複数の版を作っておくと、置き場所ごとの調整がしやすくなります。撮影と編集を一度にまとめて行い、尺と縦横比だけを変えた版を用意しておく進め方です。制作を依頼する段階で、どこに掲載するかを伝えておくと、この想定を最初から組み込んでもらえます。

動画の出口に応募先を用意する

動画を見終わった直後が、最も応募に近づいた瞬間です。ここで応募方法が分からないと、そのまま離脱します。動画の最後に応募先を示し、掲載しているページ側にも応募ボタンを置いておきます。

飲食店の場合、応募のハードルを下げる手段として、店舗見学や短時間の職場体験を受け口にする方法もあります。いきなり応募するのは気が重いという層を拾えます。

見直すタイミング

スタッフが入れ替わったり、店舗を改装したりすると、動画の内容と実態がずれていきます。映っている人が全員退職している動画は、かえって不信感につながります。

撮影時に、差し替えを想定した素材を多めに押さえておくと、後から部分的な修正がしやすくなります。全編を撮り直さずに済む構成にしておくことが、長く使ううえでの現実的な備えです。

撮影前に押さえておきたい注意点

最後に、トラブルを避けるために事前に確認しておく点をまとめます。飲食店ならではの論点も含みます。

出演の同意と肖像権

出演するスタッフからは、書面で同意を得ておきます。使用目的、公開する媒体、使用期間、退職後の扱いを明記します。アルバイトの比率が高い飲食店では入れ替わりが早いため、この取り決めが特に重要になります。

来店客が映り込む可能性がある場合は、撮影中である旨を掲示する、映り込む範囲を限定する、撮影後に確認して問題のあるカットを外すといった対応をあらかじめ決めておきます。

音楽と映像素材の権利

BGMは、権利処理が済んでいる音源を使います。市販の楽曲をそのまま使うと、公開後に削除や差し替えが必要になる場合があります。

店内で流している有線放送やBGMが撮影中の音声に入る点にも注意します。厨房の環境音を活かす場合でも、背景に楽曲が入っていると使えないことがあります。撮影時間帯の音響をどう扱うかは、当日までに決めておきます。

厨房機器の稼働音や食器が触れ合う音は、権利の問題が生じない素材です。楽曲に頼らず現場の音を主役に置く構成にしておけば、後から音源を差し替える手間も減らせます。

情報の鮮度を保つ

動画に映る制服、メニュー、店内の設備は、時間が経てば変わります。求人票の条件と動画の内容に食い違いが出ると、応募者は正確な情報を判断できなくなります。

条件面はナレーションや字幕ではなく、掲載ページ側のテキストで示しておくと、変更があったときに動画を作り直さずに済みます。動画は雰囲気と仕事内容、テキストは条件という分担にしておくと、運用が楽になります。

まとめ

飲食店の採用動画で成果を分けるのは、映像の美しさよりも、応募者が知りたいことに答えているかどうかです。シフトや休憩の実態、繁忙時間帯の様子、未経験から続けられるかどうか。この三点に映像で答えられているかを、企画の段階で確認します。

撮る内容は、ホールと厨房で分けて設計します。ホールは人との距離感、厨房は手元と音。そのうえで、営業中、閉店後、仕込み時間のどこで何を撮るかを事前に決めておけば、営業への影響を抑えながら必要な場面を揃えられます。

公開後は、求人媒体、自社サイト、SNSで役割を分け、動画の出口に応募先を置きます。スタッフの入れ替わりに合わせて差し替えられる構成にしておけば、一度の制作を長く使えます。

採用・リクルート動画制作

株式会社ロックハーツでは、採用動画をはじめとする動画制作を、企画から撮影、編集、公開後の運用まで自社スタッフ中心の体制で手がけています。飲食店の現場撮影や、厨房を含む複数部署の採用動画も制作してきました。

何を撮るべきか、どの時間帯に撮影を組むかといった段取りの相談から進められます。自店の状況に合わせた進め方を整理したい場合は、無料相談・お見積りからお問い合わせください。

採用動画に関するお問い合わせはこちらから

RECRUIT

Join Us
採用情報はこちら
ロックハーツでは、つくる喜びを共有し、共に高鳴らし合える仲間を募集しています。お客様に感動を与えることはもちろん、世の中の心まで動かせるようなクリエイティブを一緒に実現しませんか?募集職種やロックハーツ ならではの働き方など、詳しい採用情報はこちら。

CONTACT

Contact Us
無料相談・お見積りはこちら
見る人の琴線を揺らす映像をつくりたい。Webで認知拡大や集客を行いたい。オンライン広告の効果を最大化する運用を任せたい…ロックハーツが貴社の課題をクリエイティブとマーケティングで解決に導きます。まずはこちらからお気軽にお問い合わせください。